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甘辛問答無味感想 vol.6
甘辛問答無味感想 vol.6

和菓子とJホラーでクールダウン

2022.06.30

ホラーはお好きですか?


ホラーには大きく2つの流れがあります。


魔物が人を襲う怪物譚と


霊が人を惑わす怪異譚です。


ハリウッドホラーは前者が多くて、


Jホラーは後者が多いですね。


乱暴な分類ですが、


前者は物理的・視覚的恐怖で


後者は因果的・心理的な恐怖です。


「ん?和菓子のコラムになぜホラー?」


と思われるでしょうが、


なにか共通するものを感じません?






初夏になると店先に並ぶのが、


葛(くず)や蕨(わらび)を使った


透明感のあるお菓子。


見た目に涼しいですが、


実際は冷たくありません。


現代に暮らす我々は


つい冷蔵庫に入れてしまいそうですが、


そんなことしたら


和菓子屋さんに怒られます。


葛や蕨などのでんぷんは


冷やすと食感が悪くなるからです。


そのままいただくのがベストです。


あくまでも感覚的な涼しさですから。


夏の和菓子は、


暑いから冷やすとかいうものではなく、


「夏らしさ」を楽しむもの。


こういうのが


日本的な感性なのだと思うのです。






日本人は季節感に敏感です。


今でも季節を細分した


二十四節気(にじゅうしせっき)に合わせて


お菓子が作られています。


熱中症で倒れる人がいる時代、


「そんな感性よりエアコンでしょ」


という意見もありそうですが、


逆に冷やしすぎて


冷房病になる時代だからこそ、


清涼感が大切なのだと思うのです。






日本のホラー、


いわゆるJホラーが世界的に評価されています。


窓や壁を蹴破って侵入してくる


ゾンビの恐怖感はありませんが、


Jホラーにはズバリを描かない


婉曲表現に知的なおもしろさがあります。


「雨月物語」の映画版

(1953年:溝口健二監督)は


世界映画史上の名作に列せられています。


観ればわかります。


こんなに美しくて、こんなに怖くて、


こんなにおもしろいものが


この国にはあるという事実に。






今年の夏は身近にある


ジャパンクールをもっと楽しみたいです。
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