純粋にあんこを楽しむ最高の一粒は、
黒糖の風味が広がる
漆黒の宝石のよう。

純粋にあんこだけを楽しみたい方に、ぜひおすすめしたいのが、この「烏羽玉(うばたま)」。そのきめ細やかで、なめらかなこしあんは、口の中でやわらかく溶けるように黒糖の風味とともに広がる。あー、やっぱりあんこが好きだ!と思える至福の一粒。そしてケシの実をあしらった漆黒の輝き、小さいながらも堂々とした格式を感じる上品さ。
純粋にあんこだけを楽しみたい方に、ぜひおすすめしたいのが、この「烏羽玉(うばたま)」。そのきめ細やかで、なめらかなこしあんは、口の中でやわらかく溶けるように黒糖の風味とともに広がる。あー、やっぱりあんこが好きだ!と思える至福の一粒。そしてケシの実をあしらった漆黒の輝き、小さいながらも堂々とした格式を感じる上品さ。

亨保3年(1803年)創業の京都の「亀屋良長」さん。京菓子の名門と言われた亀屋良安から暖簾分けをした、200年以上続く老舗和菓子屋さんである。和菓子づくりで重要となる水を求めて、四条醒ヶ井(さめがい)の地ではじまったという。一度は枯れてしまった井戸を現代に掘り直し、今もこんこんと湧き出る良質な水は、私たちも自由にいただくことができる。
亨保3年(1803年)創業の京都の「亀屋良長」さん。京菓子の名門と言われた亀屋良安から暖簾分けをした、200年以上続く老舗和菓子屋さんである。和菓子づくりで重要となる水を求めて、四条醒ヶ井(さめがい)の地ではじまったという。一度は枯れてしまった井戸を現代に掘り直し、今もこんこんと湧き出る良質な水は、私たちも自由にいただくことができる。

そんな和菓子屋が創業から受け継いでいる「烏羽玉」は、今も変わらずお店の代表銘菓である。万葉の古歌にも謳われる檜扇の実が“うばたま”と呼ばれ、その濡れた漆黒の輝きが、和菓子でも表現されている。その由来が日本の昔を思わせ、格式のある風情を感じるのかもしれない。
そんな和菓子屋が創業から受け継いでいる「烏羽玉」は、今も変わらずお店の代表銘菓である。万葉の古歌にも謳われる檜扇の実が“うばたま”と呼ばれ、その濡れた漆黒の輝きが、和菓子でも表現されている。その由来が日本の昔を思わせ、格式のある風情を感じるのかもしれない。

波照間産の黒糖を混ぜ合わせたこしあんを、一口サイズほどのまん丸に形づくる。そして、職人さん二人がかりで、一粒一粒に寒天をまとわせる。素早い動きと、熱々のものを素手で扱うことに感心してしまう。
波照間産の黒糖を混ぜ合わせたこしあんを、一口サイズほどのまん丸に形づくる。そして、職人さん二人がかりで、一粒一粒に寒天をまとわせる。素早い動きと、熱々のものを素手で扱うことに感心してしまう。

そうして出来上がった烏羽玉たちが並ぶ姿は、つやつやに輝き、なんとも上品に見える。ケシの実をちょこんと乗せた姿がこんなにも愛らしい・・・
そうして出来上がった烏羽玉たちが並ぶ姿は、つやつやに輝き、なんとも上品に見える。ケシの実をちょこんと乗せた姿がこんなにも愛らしい・・・

まずはお皿に取って、その美しく愛らしい一粒を眺めてほしい。
きっとその上品さの意味がわかるはず。
まずはお皿に取って、その美しく愛らしい一粒を眺めてほしい。きっとその上品さの意味がわかるはず。

昔々の和菓子屋はつくり置きをせず、見本帳(菓子の銘や図案を書いたもの)を見てお客様の要望を聞き取り販売をしていたそう。八代目となる吉村さんは、「和菓子はお客様の想いを形にする仕事である」と言う。
昔々の和菓子屋はつくり置きをせず、見本帳(菓子の銘や図案を書いたもの)を見てお客様の要望を聞き取り販売をしていたそう。八代目となる吉村さんは、「和菓子はお客様の想いを形にする仕事である」と言う。

昔の人の積み重ねた伝統の技術・文化を道具として使いながらも、今のお客様の想いを形にする。素材やモチーフは変わるが「美しく愛らしい、幸せな気持ちになるもの」をつくっていきたいと言う通り、お店には心がときめく商品が並んでいる。
昔の人の積み重ねた伝統の技術・文化を道具として使いながらも、今のお客様の想いを形にする。素材やモチーフは変わるが「美しく愛らしい、幸せな気持ちになるもの」をつくっていきたいと言う通り、お店には心がときめく商品が並んでいる。

そのひとつが、女将考案だという「スライスようかん」。あんトーストをよく見かけるようになったが、なんとようかんとは!!丹波大納言小豆のようかんを手でスライス。白小豆のバターようかんとケシの実を乗せた奇跡のアイデアの1品。あんこ好きの私は、スライスって物足りないんじゃ・・・と予想していたが、驚きのしっかりあんこ感!!毎日朝食にできたら!と思ってしまうおいしさだ。
そのひとつが、女将考案だという「スライスようかん」。あんトーストをよく見かけるようになったが、なんとようかんとは!!丹波大納言小豆のようかんを手でスライス。白小豆のバターようかんとケシの実を乗せた奇跡のアイデアの1品。
あんこ好きの私は、スライスって物足りないんじゃ・・・と予想していたが、驚きのしっかりあんこ感!!毎日朝食にできたら!と思ってしまうおいしさだ。

和菓子の「和」はあえると書き、その時代、地域、人に合わせることの大切さを吉村さんは語る。「おいしさから平和な気持ちになっていく」、老舗がつくるずっと食べつづけられる和菓子と、今だから食べられる和菓子。どちらもあるからこそ、食べる幸せが続いていくと心から思う。
和菓子の「和」はあえると書き、その時代、地域、人に合わせることの大切さを吉村さんは語る。「おいしさから平和な気持ちになっていく」、老舗がつくるずっと食べつづけられる和菓子と、今だから食べられる和菓子。どちらもあるからこそ、食べる幸せが続いていくと心から思う。
