瑞々しくやわらかい生地に包まれた
こだわりのこしあん。
もう最高です!

長崎より早くカステラが伝来したといわれる平戸は、老舗和菓子屋が軒を連ねる町。
そのひとつの創業1762年という熊屋さんの
和菓子はあんこが絶品。

そのひとつの創業1762年という熊屋さんの和菓子はあんこが絶品。
いや、どれもおいしいんですが、私との出逢いがこの麩饅頭であり、おいしすぎたのです…お店でも人気なのだとか。やっぱり。

麩饅頭とは、生麩が材料。生麩は中国から製法が伝わったのち、室町時代に禅のお坊さんが精進料理につくり始めたもので、京都のものが有名だけれども、この麩饅頭も熊屋さんならではの和菓子としておすすめしたい。

熊屋さんの麩饅頭は
よもぎ麩 ✕ こしあん・ごま麩 ✕ 粒あん・
時期によって変わる季節の麩饅頭の
3種類があるが、
私イチオシはよもぎ麩のこしあん!
熊屋さんの麩饅頭は
よもぎ麩 ✕ こしあん・
ごま麩 ✕ 粒あん・時期によって変わる季節の麩饅頭の
3種類があるが、私イチオシはよもぎ麩のこしあん!

曽祖父の代から継がれているあんづくりには特にこだわりを持たれていて、あんは北海道産小豆の中でも厳選されたものを使用して手づくりされているそう。中でも手間のかかるこしあんづくりは自分たちでつくる和菓子屋さんが実は少ないのだとか。

そんなこだわりの
こしあんを包んでいる
生麩の生地。糖分も
塩分も加えず、よもぎを
練り込んだ生地は、とっても
やわらかく、ほどよい弾力と風味がある。

蒸し上がった麩饅頭は急速冷凍され、できたてフワフワよりも少し締まることで、解凍された時になんとも言えない瑞々しくもっちりした食感に。口にした時のしあわせといったら!もう最高です。

お店に並ぶ商品も同じく急速冷凍されたものが完成形なので、お取り寄せでも変わらない食感が感動もの!

八代目になる店主の熊屋さんが「つくる人が楽しくないと食べる人も幸せになれない」と言う通り、若い職人さんたちが楽しそうにされているのが印象的。また、約250年以上平戸の人たちに大切にされてきたという感謝の想いから、お菓子を通して全国の人に平戸を知ってもらいたいという。

まさに、この和菓子との出逢いをきっかけに、平戸の雰囲気、お人柄を十分に感じられる旅に。そして、もっと平戸を知りたくなった。
